『珈琲』
暗褐色の静かな深みに秘められた
遠い外国(とつくに)の紅い実の情熱
どんなに心が疲れていても
その香りは安らぎをもたらす
その苦味は活力を呼び覚ます
遠い遠い異国にあっても
永い永い時代を経ても
凛とした誇りをそのままに
人を惹きつけて離さない
何と力強くあたたかな存在よ